蛇神はたくらみ龍神は斬る (7)龍の目

カテゴリー/ その他 |投稿者/ カウンセリングルーム「桜」
2018年11月09日

 

龍の目

 姉に続くように祖母もその翌年亡くなると、私は銀行での仕事が手につかなくなるくらい精神的に追い詰められた。仕事中涙が止まらないのだ。誰にも気づかれないように度々誰もいない更衣室まで抜け出して、心を落ち着かせなくてはならなかった。

 私は自己嫌悪の極地だった。夢に向かって自分の将来を自分で掴むという気概がまったく持てない。何よりも、誰からの評価も高かった長女が亡くなったのに、自分が生きている意味がわからなかった。自分は生きる価値がない人間に思えた。

「死にたい」

 そう思っては涙がこぼれた。

こんな状態の自分を、まだ誰にも気づかれないうちに早くなんとかしなくてはと焦っているとき、家にあった、以前母から「良い内容だから読んでみたら?」と勧められたことがある本を、手に取ってみた。

それは、「生長の家」という宗教の教祖が書いた「生命の実相」という本だった。読むなり引き込まれ、貪るように読んだ。

 本の内容の中で、今でも特に心に残っているのは、この言葉だ。

 

「人は神の子」

「父母に感謝出来ない者はこの世で幸せになれない」

 

今思うと、当時の私は、父への恨みで一杯だった。

父の言う通りにしたから姉が死んだ!父は間違っていたじゃないか!

姉が死んでも自分が姉の代わりにはなれない。父にとって私はやっぱりどうでもいい存在なのだ!

自分なんか生きている価値がない!

 

自己嫌悪と怒りと罪悪感で、身動き出来なくなっていた。

だが、当時の私は、自分のどこがどう間違っているから、今の状態になっているのかがわからなかった。

ただ、この「生命の実相」という本に書いてあることは真実だと思えるのだった。(続く)

 

 

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