蛇神はたくらみ龍神は斬る(18)神々の出雲 感情の解放Ⅲ

カテゴリー/ その他 |投稿者/ カウンセリングルーム「桜」
2019年01月30日
 

神々の出雲 感情の解放Ⅲ

 

 女性だからと様々な制限を受けたが、それは特に修行の場でのことが多かった。滝行も、五十鈴川での禊も、いくら教官に頼んでもやらせてもらえなかった。100キロ近い道のりを歩いて出雲の神蹟をめぐる「御神蹟めぐり」も、女子生徒だけは自転車参加で、先に到着して皆の食事を作るのが仕事になったりもした。ひとつ大寒の日に稲佐の浜に入る「大寒禊」だけは、男子と同じように参加させてもらうことが出来たのだった。

  よく考えれば、女性であることで守られているのだから、「ラッキーじゃないか。」と思ってもいいようなものだが、当時の「差別された!!」と被害者意識満載だった私は、何もかもが差別としか思えない被害妄想状態だった。

 

 これは、もともとは弱い立場を利用してメリットを受けとろうとする思考パターンの最終段階だ。男は女を守って当り前、と依存しきって、何一つ責任をとろうとせず、何かあったら父のせいにする自分。その思考を重ねた結果、いざ自分から責任をとろうとすると、責任自体を取れる立場から排除されるという事態を現実化する。(本当はこれこそが子どもの脳の目的なのだが)すると、今度はそれが許せないと怒っているのだ。

 これまで得ていたメリットをデメリットだと強く感じるとき(リアルに足を踏まれた痛みを感じたとき)は、このパターンは手放せ、という合図だ。もう弱い振りはやめて、本当の強さ(能力)を身に付けたくなってきたということなのだ。

 

 こういうときは、さっさと責任を自分でとればいい。誰にも依存せず自分で責任をとり、自分のことは自分でやり、自分で自分を養う!と決めればこんな問題に悩むことはあっという間になくなる。だが、そうは問屋が卸さないのが感情脳だ。子どものときに身に付けた依存的な感情の思考パターンは、深層意識という無意識の領域でオートメーション化され、自動操縦で大量生産され続けている。このシステムを止めない限り、感傷に浸る自分を止められない。現在の自分がどんなに望んだとしても、無意識に大量生産される思考の量に勝てず、大人になること、責任をとることから逃げようとするのだ。

 

 そもそも感情脳は、これまでも理性の脳(表層意識の自分)の無知を利用して散々大人になることから逃げてきている。そう簡単に楽(子どものメリット)を手放そうとはしない。子どもが親の顔色を伺って自分の思い図を通すように、どこをどう押せば自分が感情のいいなりになり、現状のままの自分をよしとするかを心得ている。ましてフラクタル心理学を知らず、どこまでが感情脳でどこからが理性脳の思考かを分けることさえ出来ない当時の私には、ただ怒りに任せて悶々とするしか方法がなかった。

 こういう状態のとき、自分の中では、まだ弱い立場を利用することで受け取れるメリットが手放せないでいる。両方のメリットが欲しいから問題は解決せず、同じ場所に立ち止まり、悶々と悩み続けることになるのだ。

 大人の脳のメリットと子どもの脳のメリット、両方を同時に得ることは出来ない。二つは矛盾した正反対のエネルギーだからだ。それだけでなく、もともと持っているものを先に手放さなければ次に欲しいものは手に入らないのだが、脳は両方同時に手に入れられると勘違いするのだ。それは、思考の現実化の法則を知らない無知からくるのだが、当時フラクタル心理学理論はまだどこにも存在していなかったのだから知るすべはない。

 

 このような勘違いはよくやっている。例えば、夫にしっかり儲けてきて欲しいと願いながら、もっと優しい言葉をかけて欲しい、気を使って欲しい、と文句をいうのは、夫から正反対のエネルギーを同時に得ようとしていることになる。子どもに社会的な成功者になって欲しいと願いながら、「お父さんのような人の気持ちの判らない人にならないでね」と願っているなら、これも子どもから正反対のエネルギーを得ようといていることになる。感情は使わなければ使わないほどお金儲けが出来、社会的に成功出来るのだが、その夫や子どもに感情を使えと要求しているのだから、次第にお金儲けが出来ない夫、社会で活躍しようとしない子どもになっていく。それだけでなく、感情的なトラブルを起こすようになっていくのだ。それは、夫であれば浮気かもしれないし、会社の人間関係でのトラブルかもしれない。子どもなら、引きこもりや友達との諍いかもしれない。その時、まさか自分が望んだことが現実化したのだとは夢にも思わないだろうが、まさしくこれが、感情脳が望んだ思考の現実化が招いた結果なのだ。夫や子どもに成功して欲しいなら、ゆめゆめ感情的な自分の位置に下りてくることを望まないことなのだが、フラクタル心理学理論なしにオートメーション化した感情脳を止めることは難しい。

 

 当時の私は、生長の家の教えを胸に、「人は神の子。毎日あらゆる点で一層よくなる!」と唱えつづけ、今の現実を逃げずに生きることが内なる神の望む方向に行く道なのだと信じるほかなかった。

 

龍のエネルギーは、天に向かい、速く、留まることを知らず、容赦ない。

蛇のエネルギーは、鈍く地を這い、狭い場所にこもっては膿み、悪臭を放つ。

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