蛇神はたくらみ龍神は斬る(22)もう一つの「葦原中つ国の物語」1

カテゴリー/ その他 |投稿者/ カウンセリングルーム「桜」
2019年03月18日

 

もう一つの「葦原の中つ国の物語」

 

 このグログを書く前から、私には一つ大きな疑問があった。それはフラクタル心理学を勉強するずっと前から不思議に感じていたことだった。思考は現実化する!100パーセント例外なく!ということを知っている今の自分なら答えを出せるはずだと自分なりに何度かこころみたが、スッキリとせず、その後も同じような現象が続いた。だが、このブログを書き始めるとすぐに気がついたのだった。この疑問の答えを得る為に私はこのブログを書いているのだと。何度も同じ言葉を繰り返し言っていた父は、実は未来の私だったのだと実感したのだった。

 

 出雲の神職養成学校から帰ってから暫くすると、父が盛んに古事記の話をするようになった。古事記の舞台「葦原の中つ国」はここ備後地方のことで、須佐之男命や大国主命が活躍されたのはこの地が舞台だというのだ。それは各地に残った地名や神社の祭神やその由来からもわかる、というものだった。それを聞く度に「なにを藪から棒に父はいいだしたのだ?そもそもあれは神話じゃないか。史実じゃないだろう?例え史実だとしても証明出来ないものを、いくらいっても仕方がないじゃないか。」と思ったものだった。

 父にしてみれば、私が中学のとき出合ったあの霊能者や大学教授から聞いた言葉がずっと頭に引っ掛かり、古事記を何度も読み直し、地元に残る古い文献や、地名や、いい伝えと照らし合わせて得られた結論だったのだが、そんなことは知らない私は、父が突然何かに憑かれたかのように突飛なことを言い出したと感じたものだった。しかもそれは、家族だけにとどまらず、祭りに出向く度に氏子の方々の前で何度も繰り返し言うようになった。果ては祭りの途中で延々と古事記の冒頭を諳んじるようになったので、父の後ろで正座して畏まっている私は、足が痺れてたまったものではなかった。「祭りが長すぎる!」とその都度父に文句を言ったものだ。

 

 結局父は、ついに本を自費出版し、亡くなる寸前まで続きを書いてまた本にすると言い続けた。そして、亡くなった後も別の人物から同じようなことを繰り返し聞かされることになるのだった。

 その人物とは、父が亡くなる2,3年前に偶然出会い、父の唱える説に賛同され親交が生まれたのだった。歴史に詳しい地質学の専門家で、校長から教育委員会まで務められた立派な経歴の持ち主だった。父が亡くなってからも父以上の情熱を持って、ここが古事記の舞台だと誰彼となく会えば話されるのだ。その方の説は、ついに有名なアニメ監督(私は知らなかったが、当時高校生の子どもに聞くと、同級生で知らないものはいない!と興奮していた。)に原作として取り上げられて、すでにアニメ化されている。その方には、会うたびに「ここが古事記の舞台」ということだけでなく、永遠の命、もうすぐ昼と夜がひっくり返る、古い時代の都は周辺の地形と地名が相似形になっている、など、今のフラクタル現象学にもつながるようなことを繰り返し聞いていたのだった。

 

 父が亡くなった後にも「それがどうしたというのだ?だからって現実に何の意味もないだろう?それが史実だと証明できないことを言ってみてもしょうがないじゃないか。」と思わされ続けたということは、つまり、それは自分の思考パターンだということなのだ。おそらく、子どもの頃の私は、自分に理解できないことは意味がないこととしてとり合わないことに決めていたのだろう。算数も物理も社会も、学ぶたびに「これが現実になんの役に立つのだ?意味がないだろう。」と感じていたに違いない。このパターンは、修正しない限りどんな学びも深まらず、未来に活かすことは出来ない。だが、修正すれば過去の学びを未来へ活かすことが出来るのだ。

 

 

 

改めて、父が主に繰り返し言っていた、私にとって特に印象深い言葉は

 

ここが古事記の舞台

もうすぐ天変地異が起こる

 

というものだった。

 古事記の舞台の記述と中国地方の地名が重なると父はよく繰り返し言っていたが、今の備後府中から福山にかけては「穴の海」と呼ばれる海だったという。穴の海は地元の古い文献の中に地図としても残っている。そこから父は、過去に大きな天変地異が起き、地形が大きく変わったのだろうと推測した。そして、その天変地異は近いうちに繰り返されるだろうと予言し、周囲に言い続けていたのだ。

 

 この「もうすぐ天変地異が起きる!」が自分の思考だとしたら、修正しない限り、天変地異を起こしたい自分の思考が存在するということになる。思考が貯まれば現実化するのだ。実際、最近は毎年のように地元にも災害が起き、その規模は年々大きくなってきていることに不安を感じていたのだった。

 

父の本にある「穴の海」の地図(古い時代の福山市から府中市にかけて)

カウンセリングルーム「桜」
広島県福山市松永町4-32-7
TEL:090-4691-9173

Copyright © 2019 monkey-tamako,all Rights Reserved.

Top