負けるが勝ち
2020年06月08日
フラクタル心理学の素晴らしいところは
負けることが出来ること。
実は、人が成長して次の段階に進むときには、
古い自分のやり方を捨てて、新しいやり方を取り入れるのです。
その度に、一度負けを認める必要があるのですが、
これまでのやり方を捨てて、新しいやり方を身につけようと思うと、
一番下から始める覚悟が必要なので、
フラクタル心理学の一元の理論が頭に入っていないと、
負けることがなかなか出来ないのです。
負けるとは、今までこれがあるから自分は頑張れた!
そう思っている、自分にとって一番価値が高いと思っているようなこと、
自分にとってのプライドであり、まさにアイデンティティのように感じているものを
一度手放す覚悟が必要なのです。
実はこのプライドや、自分にとってのアイデンティティだと感じているのは
感情脳の自分なのです。
なので、手放せ!といわれて
一番感情が抵抗するものでもあるのです。
失いたくないのは子どもの頃に培った自分の存在意義なのですが、この部分が、自分が成長していくことを止めているのです。
もし、手放すことが出来れば、
これまでの自分を全否定されたような、
一旦一番下に落ちた気分を味わいますが、
実際は一番下に落ちたわけではなかったのだとすぐにわかります。次のステージで、これまで自分が培った能力を存分に発揮して、これまで以上に活躍していけることに気がつくからです。
「負けるが勝ち」
そう口では言ってみても、
いざとなったら感情(インナーチャイルド)の抵抗にあって、なかなかできるものではありません。
「実るほど首を垂れる稲穂かな」
という言葉がありますが、
実際成功者は、何度も挫折を繰り返し、
その度に古いやり方を捨てて新しいやり方を取り入れます。
一から出直すつもりで覚悟を決め直します。
それは、感情が決めた子どもの価値観を捨てて
大人の選択をすることでもあるのです。
そうやって大人の脳を育てていくのです。
一から出直す覚悟を決めるので傲慢にならず、
次のステージで過去の経験で得た知恵と能力を総動員して、
もっと高い位置まで昇っていけるのです。
人生にはなんども、問題が起きた!と感じる時期が訪れます。
そういうときは今までのやり方を捨てて、別のやり方を選ぶ時なのです。
捨てるのは感情脳が大事に握りしめている依存的な価値観で、
新しいやり方は感情脳が嫌う自立的な価値観ですから、
感情が抵抗します。
手放すことが出来ないと、成長する方向が選べず、
同じところをクルクル回り、
同じような問題を何度も繰り返す人生になるのです。
「大人は狡い」
「大人は汚い」
「社長は狡い」
「政治家は狡い」
「政治家は汚い」
そんなふうに感じていませんか?
それは、あなたの脳がまだ子どもだからです。
そして、狡い、汚いと感じているということは、
あなたの中に、自分のことを狡く、汚いと感じている自分もいるからです。
責任をとり、成長する方向にいこうとせず、
自分を一番楽な場所に置いて、
自分の人生の責任(大変な部分)を全て大人に押し付けておいて、その相手を批判だけしているとわかっている自分です。
その自分が人生の中で何度も自分を罰し、非難し、問題をつくって成長を促します。
心の中で下した人への非難と罰は、自分がそれを出来ていないとき、自分に下されます。
それが思考の現実化の法則なのです。