2024年8月

フラクタル心理学のカウンセリング事例

カテゴリー/ ブログ |投稿者/ カウンセリングルーム「桜」
2024年08月26日

 今回は、つい最近カウンセリングを受けられたSさんの事例をもとに、ご本人に了承頂いた範囲内で、フラクタル心理学について説明したいと思います。

 Sさんは50代後半の女性です。結婚当初から嫁ぎ先の姑が病気で寝たきりとなり、数年前に亡くなられるまでの数十年間、姑を介護する生活を続けてこられました。数年前、残された高齢の舅が「子どものような文句を言うようになり困っている」とたまたま来ていた小姑に何げなく話したら、突然、恐怖を感じるくらい怒りをぶつけられたといいます。そのときは唖然として言い返すこともできなかったのですが、思い返す度に悔しくて気持ちの整理がつかず、宗教やスピリチュアルに救いを求めても気持ちは晴れず、一時は「死にたい」とすら思い悩み、今も悶々としている、という相談内容でした。

 フラクタル心理学では、人生で問題が起きるのは成長したがらない感情脳(パターンでいつも同じような被害者の感情が動き、同じような問題をつくる)と、もっと成長して次の人生に乗り換えたい大人の脳との葛藤だとわかっていますから、伺うとやはり若い頃から「突然敵意をぶつけられ、恐怖を感じる」という経験を繰り返されていました。そこで、誘導瞑想という手法で被害者意識のパターンの解除を試みます。パターンがある限り同じような問題を繰り返しますが、その度に「もう嫌だ。違う人生に乗り換えたい!」と望む自分もいるのです。

 Sさんが結婚当初から家族を介護する生活を続けてこられたのも、実は子どもの脳(感情脳)が選んだやり方なのです。パターンをつくった最初の頃に得られていたメリットが、繰り返すうちにデメリットに変わり、年令とともに起きる出来事が大きくなる(フラクタル構造)思考の現実化のシステムがありますから、いくらもうやめたいと思ってもパターンを止めない限り葛藤が大きくなるばかりで、諦めの人生になっていくのです。そのとき「納得出来ない!絶対にあきらめたくない!」とどれだけ思考してきたかが、人生を乗り換えるエネルギーとなります。

 カウンセリングの中では、誘導瞑想という手法で、イメージを使って最初にこのパターンをつくった記憶にアクセスし、インナーチャイルド(傷ついた子ども心)を癒します。その後、本当の原因をみつけて怒り(被害者意識のパターン)を解除し、成長を促します。

 カウンセリング後のSさんは、「なぜこの問題が起きたか納得できました。納得したら4年間あれだけ涙して悔しかった気持ちが消えました。」とほっとされた表情。これまで呪縛されてきた感情パターンが止まったときの解放感は経験した者にしかわかりません。今後は「突然敵意をぶつけられ、恐怖を感じる」という経験を2度としなくなりますが、さらにご自身でインナーチャイルドに成長を促しながら人生を乗り換えていくのです。
 

 人生は、同じことを続けていては成長出来ないので、必ず転換点がきて問題が起きたように感じます。その度に過去のやり方を手放し、新しいやり方を取り入れる必要があるのですが、このとき成長する方を選べないと同じような問題が繰り返され、葛藤を抱えた諦めの人生となっていきます。

 といっても、フラクタル心理学のインナーチャイルド修正で人生を乗り換えれば、二度と悩むことがない、自分の思い通りになる世界に行くと思っているとしたら、それは違います。むしろ、少し成長した先で責任やプレッシャーが増えていきます。乗り換える度に、悩みも、見える風景も、以前とはまったく違う次元にいる自分にふと気がつきます。成長して得られる達成感をおもしろいと感じられるようになっていきます。たまに過去を振り返ると、諦めずに頑張ってきた自分(インナーチャイルド)を褒めてやりたくなるのです。

フラクタル心理学は、このように人生には生きる方向があり、表層と深層を同じ方向にむけることの大切さと、その方法を教えてくれます。

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負けを認めないから負け続ける

カテゴリー/ ブログ |投稿者/ カウンセリングルーム「桜」
2024年08月17日

 

あなたは負けを素直に認められますか?

 

負けを認められないと

こころから反省することができず

人生がレベルアップしていきません

そういうとき自分では
「負けたら終わりだ。絶対負けるもんか」と決めていますが
実は負けられないから人生が負け続きになっていくのだと気がつきません

「負けたら終わりだ。絶対負けるもんか」

と決めたのは

6歳ころまで使っていた子どもの脳(感情脳)なので

ひとの言葉を素直に聞くと負ける気がして

自動的に反発します

 

大人になったら
このパターンを見直して修正しないと
社会の中でレベルを上げていくことができず

負けているのに負けを認められず

勝った気になって

悔し紛れの言い訳ばかりを繰り返すことになります

 

ここから抜け出すには

「絶対に負けない」と決めた感情脳(インナーチャイルド)に

負けを認めさせる必要があります

負けを認めるからこそ

今の自分の本当の実力が見え

足元からコツコツと努力が出来るようになります

 

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人は深層意識の鏡

カテゴリー/ ブログ |投稿者/ カウンセリングルーム「桜」
2024年08月02日

身近な誰かに頭にきて相手に文句をいう(心の中でも)ことはよくあることですが

それには注意が必要です

相手に見ている頭にくるやり方は
実は自分のやり方なので

相手のやり方に腹が立つなら
自分がそのやり方を手放す必要があるという
深層意識からのメッセージなのです

自分が手放すことができれば
相手もやり方を手放します

 

表層意識の自分(自分という意識)が見ている世界では
自分と他人は別人と認識していますが

深層意識では

自分と他人の区別がないのです

 

 

相手に見ている自分の嫌なやり方がパターンになったのは
まだ人の痛みに鈍感で
まさか相手が嫌な思いをしているとは露ほども感じなかった

感情脳だけを使っていた6歳以下の子どもの頃です

子どもの脳(感情脳)はエゴ脳でまだ理性がなく
人を思いやることができません

人を思いやれるのは

人の痛みを知った理性の脳なのです

子どもは自分の思い通りにならないだけですぐに親を恨みますが
親は子どもに傷つけられても恨むことはありません
その親の愛を逆手にとって

子どもは平気で何度でも
親を責めて 恨み 傷つけますが

その親にしたことが

時間がたつと別の他人から自分に返ってくることを知りません

感情脳の中にパターンがあることで
自分が親に与えた痛み(責めて 恨んで 傷つける)を
他人から自分が受け
その痛みを知り
相手を思いやれるようになっていくのですが

 

親への恨みを消せない限り

パターンを解消できず

パターンを解消しない限り自分を傷つける人や
恨みや怒りを持つ人を存在させ続けてしまうのです

思考の現実化には

厳格なシステムと構造があり
そのもとでは

自分だけが特別優遇されることも
親子だから他人とは違う扱いができる
ということは一切ありません

思考の現実化のシステムや構造を学んで
理性の脳を成長させて感情脳(エゴの脳)を制御し

無駄な苦しみから解放されましょう

 

 

カウンセリングルーム「桜」
広島県福山市松永町4-32-7
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